中央執行委員長  黒川 修

 首都圏建設一般労働組合は、1994年3月13日それまでの組合の特定政党従属に反対して、42名で設立された新しい組合です。

 組合は設立時の『七つの理念』に基づき、この間着実に前進し、設立時の二十倍の組織人員を擁するに至っています。

何よりも組合員の仕事と生活を守り抜くことが目標であり、『組合員のための組合』を大前提にしています。

 この間、組合では『七つの理念』を発展させ、『新しい組合像をめざして』という基本方針をまとめました。何もないところからの組合づくりのスタートでしたが、一つ一つの努力の中で組み合い業務も確立し、それまでの組合と遜色のないところまで到達しています。(税金対策、労働保険対策などは完全に既存組合を凌駕しています)

 私たちのめざすのは、本当に『仲間と言える組合』、『一人の自殺者も出さない組合』です。とりわけ、建設産業には『労働協約』が無く、不安定な就労をよぎなくされています。私たちが当分めざすのは、ルール無き競争時代に入った現在、最低限の賃金を保証する『労働協約』の実現です。その準備も着々と進められています。働きがいのある、希望のもてる建設産業をめざします。

 社会保障、仕事確保、賃金、税金、労働保険、私たちの要求は多岐にわたりますが、一つ一つ克服してきたこの間の経過に自信を持って、堂々と前進していきます。私たちがめざすのはオルタナティブ(それに替わるもう一つの)な組合づくりです。この間の組合づくりは私たちに大きな自信を与えています。ぜひ建設産業で働く皆様が私たちの仲間に加わって下さることを心から呼びかけます。